この<遊言夢言>というコラムは1984年に『環境ジャーナル』の前身である『新政経情報』を発行した時から“仕置人”草野洋が『朝日新聞』の<天声人語>を真似て書き続けてきたもので、早や22年になる。
さまざまな世の中の“出来ごと”に対してきわめて感情的に思いを吐露してゆくもので客観性に乏しいかもしれないが“仕置人”のストレス解消法と解し、ご寛容に願いたい。 |
| “職場の受動禁煙賠償命令” |
【2004/11】 |
| 少し古い新聞の切り抜きが出て来たが、<職場の受動禁煙賠償命令>なんて見出しが去る7月13日付『朝日』朝刊の一面トップにある。江戸川区 の職員が職場での禁煙・分煙対策が講じられなかったため健康を害したとして同区に32万円の慰謝料を求めた裁判で、「対策を怠った」として東京地裁は、区に5万円の慰謝料を支払え、という判決。
この受動禁煙が慢性的に続くと、心臓病やがんの危険性が高まり、胎児にも悪影響をもたらすのだそうだ。JT「日本たばこ産業(株)」という会社がある。かつて塩や樟脳(しょうのう)、たばこなどを扱う、“専売公社”だっただけに今だに売上げ4兆円。しかも財務大臣が50パーセントの筆頭大株主で、喫煙者が納めるたばこ税は約60パーセント。私ごとだが300円のたばこを1日2箱吸ってるから600円。
つまり、毎日360円の税金を払っているのにどうしてこんなに肩身が狭いのか。仕事をしていての一服、食事後の一服、漂う紫煙を目で追いながら、窓外の風景を眺める情緒。それは自室でも新幹線でも同様だ。指定された喫煙室でむつくげき男たちと顔突き合わせて喫ったところで癒されるどころか嫌気がさしてくる。たばこは嗜好品。『広辞苑』によると嗜好品とは、酒、茶、コーヒー、タバコなどとある。
酒の嫌いな愛煙家もいれば、たばこの嫌いな呑んべえもいる。嗜好品とはそういうもので、たばこがそれほど人間の健康に害を及ぼすというのなら、即刻法律で禁止すればいい。などと気張ってみても、しょせんこまめの歯ぎしりか。 |
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