“遊言夢言”
 この<遊言夢言>というコラムは1984年に『環境ジャーナル』の前身である『新政経情報』を発行した時から“仕置人”草野洋が『朝日新聞』の<天声人語>を真似て書き続けてきたもので、早や22年になる。
 さまざまな世の中の“出来ごと”に対してきわめて感情的に思いを吐露してゆくもので客観性に乏しいかもしれないが“仕置人”のストレス解消法と解し、ご寛容に願いたい。
“愛煙家” 【06/11/10】
“愛煙家”にとってとてつもない朗報が『週刊ポスト』(06.11.17)に掲載された。<「受動喫煙は子供の発ガン率を低下させる!」>との見出しで、「両親がヘビースモーカーでも」だって。これがまた<成人女性も「影響なし」WHOが封印した7年間の研究成果>で高岡健という岐阜大学医学部助教授は「禁煙運動の立場から見ればあってはならないデータだが、隠蔽されることは許されない」とある。 ◆詳しくは『週刊ポスト』を読んでもらうとして、“嫌煙権”が大手を振り、“愛煙家”の肩身が狭く、このごろタクシーまでも“禁煙”にする傾向がある。道路での歩きたばこはマナーに欠けることは分っているし、スナックのカウンターで隣の人に「よろしいですか」ぐらいの声はかける。しかし心の中では320円のたばこを1日3箱吸うのだから約6割で600円の税を支払っている、という自負もある。 ◆JT(日本たばこ産業)はれっきとした株式会社で、資本金1千億円のうち財務大臣、つまり国がその50パーセントの大株主。その売り上げは4兆円を超えている。そして6割強が税金だから2兆5千億円が“愛煙家”によってもたらされる税金ということになる。 これほどの恩恵を受けているくせに、国家権力(諮問機関)が、<喫煙はあなたにとって心筋梗塞の危険を高めます>、<疫学的な推計によると喫煙者は心筋梗塞により死亡する危険性が非喫煙者に比べて約1.7倍高くなります>、<たばこの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないよう注意しましょう。>とたばこの両面に表示し、“愛煙家”を脅しながら“禁煙”の駅のホームの売店でも、子供も出入りするスーパーの自動販売機でも売っている。 ◆それほどたばこが危険なら、国民の生命と財産を守る立場にある国が、即刻販売を中止すればいい。それができなければ制限するべきだろう。未成年者の喫煙防止に、自動販売機による時間制限したところで、何の役にも立っていない。ちなみに“仕置人”は糖尿病と心臓病の持病があるが、一向に気にしないし、もちろん「健康によくない」と言いながら販売させて税収に結びつけるのはサルトル流に言えば“不条理”であり、国の欺瞞であり、おためごかしに過ぎない。

2004.10〜2005.3 過去ログ
映画<北の零年>と “金権弁護士 【2005/03】
そしてどうなるの“日本列島 【2005/03】
憎しみは憎しみによって償えるのか 【2004/11】
職場の受動禁煙賠償命令 【2004/11】
<華氏911>が教えてくれたこと 【2004/10】

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