“遊言夢言”
 この<遊言夢言>というコラムは1984年に『環境ジャーナル』の前身である『新政経情報』を発行した時から“仕置人”草野洋が『朝日新聞』の<天声人語>を真似て書き続けてきたもので、早や22年になる。
 さまざまな世の中の“出来ごと”に対してきわめて感情的に思いを吐露してゆくもので客観性に乏しいかもしれないが“仕置人”のストレス解消法と解し、ご寛容に願いたい。
“<華氏911>が教えてくれたこと” 【2004/10】
 過日、「ボウリング・フォー・コロンバイン」をテレビで観た。マイケル・ムーアのアカデミー賞受賞のドキュメンタリーで、アメリカの銃社会を批判したあの映画。ムーアのインタビューのテンポの良さと、ドキュメンタリーに圧倒され、「華氏911」も池袋の映画館へ足を運んで観た。 テーマは今のアメリカで、特にイラク攻撃をしたブッシュ個人と、サウド王家とビン・ラディン一族とのビジネス上の特別な“つながり”を取り上げている。サウジマネーがアルカイダを作り、同時テロの9月11日ハイジャッカー19人のうち15人がサウジアラビア人。 にもかかわらず、あのテロのあと、全米で飛行機運行が再開されると、ビン・ラディン一族24人がFBIの取調べを受けることなく国外へ出たのはなぜだ、と「華氏911」は問いかけている。 怯えたチンパンジー似のブッシュは、西部劇映画ののりで「懸賞金」をかけ、「生け捕りでも殺してでもいい」、と絶叫した。おまけに「フセインをいぶり出せ」とも言った。時代は力にものをいわせ、強ければ何をやってもいいというものではなく、力には一時的に屈服しても、説得力はない。 あげくには、イラク攻撃の口実“大量破壊兵器”は無かった。戦争が終結して、多くの米軍を引き上げ、イラク人による政権移譲が、うまくいくとは思えない。いまだにイラク人だけでなく米兵も武装勢力による自爆テロで毎日のように死んでいる。 その死んでゆく米兵はアメリカの貧困階層の若者たちであることを「華氏911」は教えてくれた。

2004.10〜2005.3 過去ログ
映画<北の零年>と “金権弁護士 【2005/03】
そしてどうなるの“日本列島 【2005/03】
憎しみは憎しみによって償えるのか 【2004/11】
職場の受動禁煙賠償命令 【2004/11】

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