“遊言夢言”
 この<遊言夢言>というコラムは1984年に『環境ジャーナル』の前身である『新政経情報』を発行した時から“仕置人”草野洋が『朝日新聞』の<天声人語>を真似て書き続けてきたもので、早や22年になる。
 さまざまな世の中の“出来ごと”に対してきわめて感情的に思いを吐露してゆくもので客観性に乏しいかもしれないが“仕置人”のストレス解消法と解し、ご寛容に願いたい。
“腑抜け記者” 【08/05/22】

 去る4月25日の定例記者会見の都知事の石原慎太郎とTV東京記者とのやり取り――。
 石原は開口一番「私から申し上げることは何もございません」と不機嫌だ。

――仁司(初代代表執行役)さんは、中小企業の集まりで、「他の銀行の借金を返すための銀行になりたい」と公言していたが。
「まったく知りません。次の機会に、仁司さんなりの実務の責任者を参考人に呼んで、みなさんの前で真偽をはっきりさせた方がいい。マスタープランでがんじがらめで何もできなかった、なんて言うなら、最初からしなきゃいいでしょう。自分の能力の限界を示しているじゃないか」

――3年間もチェックをしなかったというのは・・・。
(たたみ込むように)「チェックはしてきました。相手から出てきた報告書に、粉飾や改ざんがあった、ということがだんだん分ってきた」

――その3年間に見抜けなかったのは問題ではないか。
「そりゃ問題でしょう。だから問題になったんだ」
 そして間髪をいれず「それじゃ」と言い残して会見場から立ち去った。

 もちろん質問をつづけようという記者は1人もいないし、記者たちは石原の立ち去ったあとに羊のように続いて出ていった。
 冗談じゃない。都庁の施設をタダ(光熱費だけ各社が払っている)で借りてるから気兼ねして、あんな石原みたいな傲慢な開き直りを許しているのかね。あれじゃあ記者諸君はまったくナメられてる。悔しくないのかね。記者諸君の仕事は石原みたいな権力の権化にくらいつくぐらいでなけりゃジャーナリズムの危機だ。
 1400億円も税金を注ぎ込んでおいて6店舗を1店舗に減らし、職員は3分の1に減らしただけでこんなズサンな銀行を黒字にできるわけがない。
 まあ、まもなく金融庁の検査が入り、石原ファミリーの“口利き融資”が表面化する可能性がある。それでは、石原都政は泥舟で、加えて糸山英太郎から赤坂の料亭「吉兆」で受けたカネに関して、同席した女性が、最近東京地検特捜部の事情聴取を受けていることから、石原は今年9月にも辞職するのではないかと巷間ささやかれているが、都庁記者クラブの諸君は勇猛果敢に石原と対決してくれよ。

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