『読売』が『週刊文春』広告を“黒塗り”に


 まず、上段と下段の『週刊文春』の広告を見比べてみよう。上段が『読売』で下段が『朝日』だ。上段『読売』には、下段の『朝日』にある「ナベツネ帝国の逆襲」も「巨人軍桃井球団社長」という文字が消えているだけでなく、傲慢なナベツネの顔写真も消えている。

 そして、『読売』は、広告を掲載した日の同紙38頁に“巨人軍、文芸春秋に抗議書”“週刊文春の記事「ライブドア潰し」事実無根”という見出しの記事を掲載した。

 『週刊文春』の記事の内容は、<こんなとんでもない“八百長”が許されていいのか。>に始まり、プロ野球スト決行の4日前の9月14日に、巨人軍の桃井恒和と、広報部長の原沢敦が六本木ヒルズの「楽天」を訪ね、「ライブドア」は中身がない企業だから「楽天」が名乗りを上げてほしい、と哀願したというもの。

 それでなくともこのところの巨人軍は凋落傾向にあり、観客動員もままならない。加えてオーナーの“ナベツネ”の「たかが選手」の暴言がひんしゅくをかっているところへ、“ライブドア潰し”を裏で画策していたとなると、これは世論の袋叩きにあうことは必定で、『読売』としても、必死で新聞広告原稿修正を『週刊文春』に“圧力”をかけて同意させたと思うのだが、こういう行為が、逆に『読売』の読者の不信感をつのらせるものであるということが分っていない。

 『読売』の広報では「あれは事実無根ですから、週刊文春と合意のもとで一部削除してもらった」という。自社には不都合だからといって、削除や修正させる。これでは優越的地位の乱用ではないか。『読売新聞』と巨人軍は一心同体で、こんな記事が出るとダメージは大きい。しかし天下の公器を標榜する大新聞が、なんと了見の狭いことをするのだろう。

 『読売』が、いかに「事実無根」を主張しても、訴訟で争わないで“抗議書”だけでは読者に対する説得力が無い。

 あるインターネットの書き込みで次の様なものを発見した。<「ストーリーを作ったのはオリックス宮内」。
 新球団騒動のガス抜き必要→ライブドア以外に何かないか→じゃあ楽天だ→楽天は「とある件」がある→やっぱり新球団にはふさわしくないねえといって切り捨てる→結局球団は減る方向だが、世間の話題が野球に向かえば、流れを見てトヨタが参入>だって。

 「ライブドア」も「楽天」も捨てられるのか・・・・。
[戻る]
Copyright (C)  Kusano Hiroshi. All Rights Reserved.