武富士が警察に贈ったビール券の「リスト」

 警視庁は昨年5月19日、消費者金融「武富士」元社員の中川一博ら4人を、恐喝未遂容疑で逮捕した。これは、ここに掲示した「リスト」などをネタにして「武富士」から1億円を脅し取ろうとした、という容疑。

 このビール券「リスト」は平成8年から平成12年までの9枚があり、その中には新宿署署長や警察庁警視から部長らなどの名前が書き連ねてある。例えば上段の「会長面談済・大塚万吉」とあるのは、“大塚万吉の件で「武富士」会長が警察庁幹部に相談した”と読み取れる。

 大塚万吉は、脅喝未遂で逮捕されている容疑者の一人で、なかなか面白い情報を持っていることから彼の事務所にはマスコミ関係者が多く出入りしていたし、ボランティアにも精を出し、金喜老という殺人犯の引受人である韓国人牧師朴三中のスポンサー的存在でもある。

 2段目の「堀川健三の件、会長面談済」とあるのは、堀川健三という『東京FAX通信』という文字通りFAXで情報を送る“過激”な人物だった。「だった」と書いたのは、暴漢に襲われ、重症を負い、仕事に復帰して喫茶店で話をしている最中に急に倒れてそのまま死亡したからだこの堀川健三は、かつて「武富士」の顧問的立場でいたが、後に会長と反目し合うようになり、「武富士」に対して批判し、内部情報を暴露するようになった。

 また、下段の「藤井鉄雄の刑事担当・京都の暴力団担当」の藤井とは、同和団体「京都崇仁協議会」の前委員長で、「武富士」が京都崇仁地区の地上げを依頼していた。従って、この「リスト」は「武富士」と警察の癒着や「武富士」と暴力団との“闇”の部分を読み取ることができる。

 武富士が警察に送ったビール券リストの一部
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