“政界偏向報道”はNHKの「お家芸」

 いま、NHKと朝日新聞が、政治家から番組への圧力が「あった」、「なかった」で角突き合わせているが、具体的に番組名をあげている中で「公正中立に」と政治家、とくに政府実力者である安倍晋三に言われれば、“言葉”としては問題なさそうだが、「圧力」と感じて当然。現に数分間録音テープを短縮しているのだから何をか言わんやである。

 海老沢体制における“政界報道”の偏向など数えたらきりがない。小渕恵三の死後「特別追悼番組を編成し、今日中にでも逮捕されるといわれる“ドブに落ちた”堤義明や、財界人としてはダーティな部類のアサヒビールの樋口広太郎にべたぼめさせ、竹下登が死去した際には、午後7時のニュースで20分間もその「歩み」なるものを放映した。この時期は選挙期間中だったことから、報道局の一部からバランスを欠くのでは、との声もあったが、海老沢の“鶴の一声”で押し切られた。





                  『朝日』はそれ以前から自民党とNHKの親密さを指摘していた。


仏門に入っても似合うが“悪想”の
せいで“悪僧”になるだろう



 あとは、森喜朗(元首相)の“神の国”発言の時、NHKは無視しようとしたが、共同通信が配信し、民放が放映を始めたことから慌てて取材に走り、翌朝のニュースで放映するといったていたらくだった。

 さらにこの“神の国”発言をめぐる森の釈明会見では、NHK記者が事前に“指南書”を書いて渡した、というジャーナリストとしては万死に価するインチキをやっている。これなどはNHKの体質が体制べったりで、権力にいかに迎合しているかということを、如実に物語っている。

 権力におもねるといえば、NHKの財務状況を検査する「会計検査院」から6人もの、“天下り”を受け入れている。これでは放漫経営を見逃してきた「会計検査院」も同罪だ。NHKは受信料に依存する“特殊法人”であることから36ともいわれる関連企業や関連団体を乱立させた。

 そうしたことから、「三井物産」から会長に就任した池田芳蔵は、昭和61年にも“経営改革”に手をつけたが元の木阿弥。当時の「NHKエンタープライズ」には従業員160人のうち天下りが130人。売上げが70億円なのにそのうち40億円はNHKから支払われていた。そして、このような関連企業や団体は、NHKからのOBの天下った幹部にまで手厚く保護してきて、現在は増殖を重ねて孫会社まで加えると100社近くにのぼり、これは国民に対する背信だろう。こんなことだから内部のチェック機能が働かない。

 したがって海老沢は“天皇”といわれるまでになり、情実人事を断行する。例えば“お気に入り”の不動や、平野啓子を抜てきし、平野などは「海老沢の愛人」とまで言われるに至った。そして現在海老沢は会長を辞任したと思ったら、新会長の橋本元一は、海老沢ら3人を顧問に委嘱した。
 ところがこれに対して国民の反発は6,500もの抗議電話となってNHKを批判した。これに耐えられなくなり、就任3日で顧問を辞任せざるを得なくなった。


先が思いやられる新会長の橋本元一

 委嘱した橋本元一も、会長就任早々チョンボをやったわけだが、海老沢を顧問に据えるということは、「海老沢が院政をしく」ということぐらい国民が察知することが分からなかったのだからノー天気なオッサン。
“昼行灯”(ひるあんどん)みたいな橋本元一が会長では、“偏向報道”はなくならないだろう。

     
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