| 国立マンション騒動の“実体”(下) 東京高裁で逆転「考える会」が敗訴 |
“学園都市”を標榜する 国立市 には「国立音大」「一橋大学」「国立高校」「桐朋学園」とそれなりのたたずまいを見せている。人口7万3000人の市は、JR 国立駅 から南へのびる幅44メートル、1.2キロの大通りには、300本もの銀杏や桜並木がある。 「考える会」代表の石原一子は「長い間自分たちが守ってきた景観だ」という意識が強い。したがって本文中の写真に見るように、「買ったあなたに損害賠償責任」などの看板を掲げて、国立に住みたい人たちをオドしている。 周辺住民らが「良好な景観が壊された」として「考える会」が「明和地所」相手に部分撤去を求めていた裁判は、一審では「部分撤廃せよ」というもので「明和地所」が敗訴したが、二審の東京高裁では「そもそも個人の国民や地域住民が私法上の個別具体的な権利、利益として、良好な景観を享受する地位を持つとはいえない」として、一審判決を否定した。 当然のように「考える会」は「景観利権を全否定した不当判決」と最高裁に“上告”したが、「考える会」のある主婦は、「現実的手段として、近隣住民のためになるようなスペースに施設を提供させるとか、どこかで手を打たないとねえ。国立はみんなの街なんですよ。マンションに住みたいという人がいれば、損害賠償を請求しますなんて言わないで、市民の仲間として迎え入れるべきで、どうしてあそこまで頑に拒むのでしょうか」という声もある。 「子どもたちが人質に取られてますから…」と嘆息まじりの声もあるように「桐朋学園」に通う子どもたちの父母は、カンパにチラシ配りに、また法廷傍聴へとかり出される。「マンションの住民の子どもさんたちが桐朋に入学した時、その子どもたちに敵意を持ったり、いじめでもするようにならないかと心配です。見た目の景観も大切でしょうが、心の景観という情緒的な面で貧しくなるねえ」 そこで仕置人が「考える会」代表の石原一子に取材すると「20メートルの並木に40メートルの高いマンションが調和するわけないでしょう。建築屋が建ててしまえば、なんでも通ると思うことが問題で、私はヨーロッパに何度も行きましたが、景観に関しては厳しいですよ」という。 だからといって、用地を買収し、建築許可も下り、国立市も同意してきたものを、新しい市長が強引に「条例」をつくって「違法建築だ」と訴えるのは、排他的感情論が先行しているのではないのか。 |
![]() 「大学通り」に立って「マンション」を望む。
そんなに“景観”が損なわれていますか・・・ |
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