悪徳金融「SFCG」(旧商工ファンド)を斬る!

(1)『毎日』に書かれて2億5千万円の請求訴訟


 シェークスピアの喜劇“ベニスの商人”でも悪徳金貸しの守銭奴が描かれているが、「SFCG」は旧社名の「商工ファンド」で、「肝臓を売って金を返せ」とか言った“取り立て”の声が録音テープにとられ、これがテレビでも繰返し放映されて社会問題にもなった“中小企業向け保証人付きローン”で成長した金融業者である。

 平成12年に、この「商工ファンド」の悪徳ぶりがメディアで批判され、業績が落ち込んで一般的には“消滅”したものと思われていたが、どっこい「SFCG」として息を吹き返していた。

 同社社長の大島健伸は自社のホームページで
<・・・バッシングが発生した2000年7月以降前々期までの3年間は、増益を3期連続達成はしておりましたものの、これは全て収入の減少を経費削減でカバーして減収増益を達成したものであり、本来の営業収入の増加による増益ではありませんでした。>と言っているように<営業収益の増収を伴った増益を4期振りに達成することができた>のだった。


  孤軍奪闘でキャンペーンを張った『毎日』の記事

国会で必死に弁明する
大島健伸社長


 こうして社長の大島は<我々は、保証人付ローンを今後共順調に拡大出来るという確信を持つに至った訳であります。>とも同ホームページで述べている。

 そして支払遅延顧客や他社借入残高が増加している顧客に対し、保全強化を図ることを徹底させることができると意気まいている。金融業者である以上、債権回収は当然正当な行為だが、一方で“公正証書を無断作成”“5年で101件、給与差し押えに”などと『毎日新聞』に書かれるようではいただけない。

 同紙によると<日弁連消費者問題対策委員会がこのほど会員の弁護士に全国規模で初のアンケートをした結果、最近5年間に公正証書による差押えのトラブルの相談を受けたと回答したのは180件に上り、118件がSFCGだった。うち101件が、委任状への署名の認識がなかった。>(『毎日』平成16.11.24)債務者の債権保全のため、“保証人”を立て、情容赦なく“保証人”に責任をとらせる方法が社会問題となり、平成11年には大島が国会で証人喚問されたにもかかわらず、“保証人”が「認識できない」方法で2003年までは公正証書を無断で作成していたというのだから悪質な“詐欺行為”。

 同紙には<関係者によると、SFCGは賃借契約を結ぶ際、公正証書の意味をほとんど説明せずに作成の委任状に印鑑を押させたうえ、手続きに必要な印鑑証明を出させるという。契約書類の下にカーボン紙を敷き、委任状を見せずに作成していたケースも多数発覚。差し押さえは02年以降急増し、債権者側が元本と法定利息を完済した後に差し押さえられる例も多く、日弁連の調査では、これに対抗する訴訟が少なくとも61件起こされている。>という。

 こうした「SFCG」の“悪業”についてキャンペーンをはった『毎日』の見出しだけを列挙してみる。
“旧商工ファンド証書作成依頼、特定公証人に依頼”
“証書偽造か”
“預金差押え”
“02年に手形訴訟乱発”
“東京地裁が違法性指摘”
“公正証書に手口変更?”
“関連会社で代理人業務”
“司法書士合意確認せず”
“慰謝料全額支払い”
“公正証書無断作成事実上認める”
“現金チラリ、即契約”
“「回収できなきゃ自腹」”
“「仕事、生活奪われた」”
“説明なく押印”
“給与差押え被害者怒り”。

 こうした『毎日』のキャンペーンに対し、「SFCG」は昨年12月8日に1億円、今年2月21日に1億5000万円の損害賠償請求を東京地裁に起こしている。マスメディアの悪いクセで、“公正証書偽造”という悪質な行為に『毎日』が奪闘しても、他はほとんどこの“事実”を報道しようとしない。

 それは、いま仕置人がシリーズで掲載している「西武」と「堤義明」の場合とて例外でなく、30年も40年もの間堤義明批判を抑えつづけ、捜査当局が動くとマスコミはその尻馬に乗る。
「SFCG」が上場していること自体も不可解であるというのに。

(2)「リクルート」に広告拒否されて負け惜しみ

   
   帰ってきた「金メッキ」の男
   大島健伸(SFCG代表取締役)

<我々、SFCGは死の陰の谷から無事生還し、ロッキーの様に再びリングに戻ってきました。SFCGロッキーは再びチャンプに返り咲く事を、ここに投資家の皆様に御誓約致します。SFCGは、再びエルドラードに向ってひたすら走りつづけます。投資家の皆様には、今後の我々の躍進に期待頂きたいと考えます。>

「SFCG」社長の大島健伸は、ホームページのメッセージでこのように結んでいる。

 滑稽なのは<再びエルドラードに向って・・・・>のくだり。“エルドラード”とは「金メッキした男」の意で、噴飯もの。メッキというものは、やがて剥げ、本性が出てくる。まさに自分をよく知っているという意味で言い得て妙。しかし悪徳金融業のイメージはなかなか払拭できず、大手新聞はいうに及ばず、大手企業の求人には欠かせない“リクルート”などにも、今だに“募集広告”の掲載を拒否されている。

 それでも『毎日』への訴訟代理人弁護士の吉野正三郎などは、「毎日にあれだけ書かれたり、リクルートが広告掲載してくれなくても、今年の応募者は2000人だよ」などと銀座7丁目界隈の高級クラブで負け惜しみを言っている。

 吉野は「ミネルヴァ法律特許事務所の代表として弁護士10人ほどの事務所を渋谷の元「青木建設」のビルに構えている“金権弁護士”で、昨年12月始めに体調を悪くして、御茶ノ水の「日大病院」に入院したが一泊8万4000円もする“特別室”で美人秘書付き。“金メッキした男”と“金権弁護士”の金権コンビで類は友を呼ぶということだろうが、日弁連によって公正証書の“偽造”が暴かれ、それらの“被害者”の訴えに対抗するのは「弁護士倫理」の前文にある“社会正義”とどこに整合性があるのか。

 商工ローン最大手の一つといわれるこの「SFCG」の取材アポをとろうと電話すると、同社管理部の新居崎文雄という人物が「私が対応します」と電話に出た。そこで、「毎日新聞への訴訟の前に代理人らの記者会見をしたそうですが、あれは12月何日だったでしょうか」と問うと、「自分で調べて下さい」とつっけんどんに言う。「せっかく電話して聞いているのですから、教えてくれたっていいじゃないですか」と言い返すと、また「自分で調べて下さいよ」ときた。

 そこで「一般的には訴訟を起こした時点で記者会見しますが、訴訟を起こすぞ・・という記者会見はどういう意味ですか」と問いつめるとこの新居崎は、債権取立の現場でのような口調で「ジャーナリストならそんなことを聞くわけない」とかベラベラわけの分からないことをまくし立て、こちらに喋らせようとしないから「バカヤロー」と品の無いことを言ってしまったら、「脅迫するんですか」と怒鳴り返してくる。「取材を拒否するなら取材拒否だとハッキリ言いなさい。あなたが脅迫されたと思うのは勝手だが、あとでとやかく言ってくるな」と釘を刺した。

 まるで“トラブル対策室担当者”のようなヤカラが“広報担当”として電話口に出てくるこんな会社が上場企業だというのだから上場させた方も問題だ。
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