シリーズ「東京ディズニーランド」その光と影(4)

 “総会屋”への「利益供与事件」に発展かじっくりと時系列的に“東京ディズニーランド”と“ディズニーシー”の成り立ちを掲載しようとしていたが、『読売』(05.5.20)のスクープによって、“仕置人”草野洋の尻に火が付いた格好だ。


  『読売』 のスクープ(右)と 後追いの 『朝日』 (05.5.20)

“黒い交流”で謝罪する 加賀見俊夫社長
(05.5.20)

 ここ2〜3年前から、運営会社の「オリエンタルランド」(以下「OLC」)社長の加賀見俊夫を批判する文書が出まわり、“加賀見体制崩壊の兆候”が見えはじめていた。

 昨年暮れには<人のフンドシで・・・というのは有るけれど、鼠のフンドシで勝組み入り>と封書の表書きに、こう印刷された封筒が、マスコミに届いていた。

<2005年香港にディズニーランドオープン!!一方、開園22年を来年(05年)迎えるTDL(東京ディズニーランドの略 -“仕置人”注)は、自惚れ社長と女帝の制圧で腐敗!!>

<社長が自分の能力で成功したと自惚れ、OLC社内の気骨ある反対意見を述べる人々を、虐げ、自分がTDLを、TDCを作ったような顔で・・・>

<加賀見が推進した自慢のTDSは、単独決算をしたら、とんでもない赤字なのをご存知ですか!>

 “怪文書”ともいうべきこの封書にも、今回の『読売』スクープである「右翼関連企業」との“黒い交際”とおぼしき建設会社にも触れてあり、捜査当局が注目していることにも言及している。

 今回の一連の新聞報道などによれば、“右翼関連企業”とは「中央興発」のことで、<取引20年で21億円>(『朝日』)や<右翼関連企業に3億7000万>(『読売』)などとあるが、これは「中央興発」が請負っている“清掃業務”に限っていて、親会社とでもいうべき「京三建設」がこれまで受注してきた工事などは含まれていない。

 「中央興発」に関して『読売』(05.5.20)では次のように記している。

<同社は1984年4月から86年10月まで、全国の右翼団体で組織する「全日本愛国者団体会議」の名誉議長、志賀三郎(79)の実兄が代表取締役を務め、志賀氏の長男も89年12月から今年2月まで同社役員だった。また、同社の現在の社長は、志賀氏から発起人となって設立された東京 千代田区 の建設会社「京三建設工業」の監査役が兼務している。志賀氏は、指定暴力団松葉会の元最高顧問。OLCの説明によると同社は84年9月から本社社屋の清掃業務を中央興発に委託。判明している98年〜2004年までの7年間は清掃業務委託費として中央興発に毎年約1億4000万〜1億1000万円、総額約9億円を支払ってきた。委託は随意契約で行われてきた。(以下略)>

 『読売』が指摘した志賀三郎の“実兄”で「中央興発」代表だった志賀武男も志賀三郎とともにかつては“大物総会屋”として警視庁の“総会屋リスト”にも載っていた人物で、志賀三郎が実質オーナーの「京三建設工業」の大株主には「大都工業」、「京成電鉄」、「間組」などが名を連ねていた。


“怪文書”に攻撃された「オリエンタルランド」本社


 シリーズ「東京ディズニーランド」その光と影
   1.「青べか物語」の、のどかな浦安だった
   2.  瀕死の「OLC」を救った高橋政知
   3.  75万坪が25万坪になった「ディズニーランド」
   4.“総会屋”への「利益供与事件」に発展か
   5.“志賀三郎逮捕”直前に警察官僚を常務取締役に迎え入れる
   6. 加賀見社長が自分を“誇示”したパーティー
   7.「東京ディズニー」に寄生した男
   8. トボケ続ける加賀見会長は“利益供与疑惑”
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