シリーズパチスロ「アルゼ」の仁義なき商魂(7)

大手新聞を“お詫び広告”で取り込む「アルゼ」

 「アルゼ」の人気機種“大花火”を欲しがったホールに対して「“ワールドオブライツ”とパチンコ機種の“CRラブラブカップル”と抱き合わせでないと、“大花火”は販売しない」と条件をつけて「抱き合わせ販売を強制した」ことで平成12年2月4日に公正取引委員会の立ち入り検査を受けたことがある。

 これはいわゆる“独禁法違反事件”に問われたわけで、「アルゼ」は平成12年2月16日の『朝日』に全面広告で“お詫び”している。


新聞への口止め料と「噂」される全面広告『朝日』(2000.2.16)

『読売』(2000.2.4)

 広告コピーには<12月の商戦期というタイミングもあり、生産が追いつかないということから、今まで機械を多く買っていただいているお客さまに対して、12月の納品に限り人気商品“大花火”を優先せざるを得ないということになりました。(中略)これは特に問題視される内容だとは考えておりませんでしたが、全国に私どもの営業マン350人余りの一部の担当者が、ややもすればお客さまに対して不快な表現で、抱き合わせというような、あるまじき言動を使ったというクレームをいただきました。(中略)言葉足らずに、あるいは強気な発言でお客さまの充分な理解を得ることなく、一方的な表現を行った未熟な社員がいたことが判明いたしました。当社営業本部は営業会議を開き、お客さまの信頼を損うような言動があってはならないと厳重に注意、監督指導いたしました。>などと書かれており、最後に<いかなる理由があろうとも法を遵守し、社会貢献することが会社の命題であり・・・・>と歯の浮くような部分もある。

 「アルゼ」はあくまで<未熟な社員>や<一部の担当者>に責任を押し付け、会社としての責任を回避している。これまで度々“違法パチスロ機”の製造や販売などで検挙、処分されてきた「アルゼ」が、いまさら殊勝な“お詫び”をしたところで「ああ、そうだったのか。一部の社員の勇み足だったのか」と納得する読者など皆無に等しい。

 言ってみれば全面広告で3紙に費やした広告費は、前回の「裏ロム」の不正疑惑の“お詫び広告”を合わせると莫大な金額になる。ところが、某広告代理店の中堅幹部は次のように解説する。「アルゼは、K−1のスポンサーになったことでテレビ局を押え、大手週刊誌には“あるぜ君”などというわけの分からない広告で保険をかけている。

 この新聞広告だって“お詫び広告”という体裁で大手新聞にカネを配ったようなものさ。どだい“お詫び”なんてのは3段の20行ぐらいが相当でしょうからね」道理でこのごろ自発的なメディアの「アルゼ批判」が少なくなっている。
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