シリーズパチスロ「アルゼ」の仁義なき商魂(5)

“愛人”のマンションに設立した「エレクトロ社」

 “仕置人”が「アルゼ」の旧社名「ユニバーサル販売」に1993年6月4日付で1000万円の損害賠償請求訴訟を起こされたことはすでに述べたが、その内容の主なものは警察との“ゆ着”を指摘したものだった。

 ところが「アルゼ」の社長岡田和生が、被告である“仕置人”の記事で非常に拘泥した部分は「エレクトロコインジャパン」だった。

 “仕置人”が発行していた『新政経情報』(93.3.15)では、<つまり、関連会社の「瑞穂製作所」が行政処分を受けることを予想して「エレクトロ社」というダミー会社を設立し、新機種(パチスロ機)の“チェリーバー”を製造させているのだという。>と書いた。これを「アルゼ」は真っ向から否定していた。

 「アルゼ」の訴状は<・・・これからの日本の業界組織には、自分たちの既存の利益だけを守るだけに固執することなく、日本に進出する外国系メーカーをも業界にとり込む懐の深さと、みずから競争力を高めて業界の活性化をはかるという二つの側面が求められるとの理念を抱いている。>こんな高邁な理念などあるわけもないのに、ヌケヌケと「訴状」に書くことなど朝メシ前で、朝メシの最中だったら噴飯もの。「エレクトロ社」を設立した所在地は。赤坂の「スカイプラザ赤坂」というマンションの「205号室」で、ここに岡田の“古い愛人”で現在でも大株主の横塚ヒロ子が住んでいた。

このマンションを、当時“仕置人”が尋ねると管理人は「横塚ヒロ子」という女性は205号室にいましたよ。2年ほど前に戸締りもしないいで出ていかれて困ってたんです。もちろん挨拶なしです。そのあとエレクトロコインジャパンという会社が入り、外人も出入りしてましたよ。そして今年3月(1993年)に出ていきました。横塚さんに連絡をとりたいんですがね・・・」と憤懣をあらわにした。

 そして「エレクトロ社」設立当初の代表取締役も、もう1人の取締役も「アルゼ」の社員だった。しかし「エレクトロ社」が「アルゼ」の系列会社であることを裁判でも否定していた。世情に疎い裁判所は、<横塚ヒロ子が「スカイプラザ」の205号室に住んでいたことも、同所で「エレクトロ社」が設立されたことの各記載はあるものの、右記載にかかる各事実が真実であるとは本件全証拠を精査しても認めるに足りず・・・>という認識で“仕置人”は敗訴した。
 ところがである、現在この「エレクトロ社」は、10年前に“仕置人”が指摘した通り「アルゼ」の傘下にあり、「アルゼ」本社の中に実在するといいたいが、ペーパーカンパニーとして“在る”というにすぎない。

岡田の“愛人”で大株主の横塚ヒロ子が住んでいた「エレクトロ社」を設立したマンション
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