―シリーズ西武― 西武と堤義明の“悪業”を暴く <3>

“皇室”にも触手をのばした義明

「西武」創設者である先代康次郎も堤義明も、なぜ「旧華族」「皇室」「名門」にこだわってきたかというと、世事に疎い“皇族”は“欺しやすい”だけでなく、“堤家の血”すなわちそのルーツにコンプレックスがあるのではないかと思われる。

「日本で活躍する朝鮮半島出身者の末裔・西武王国の実像」という記事が某誌に掲載された。

 その某誌の「最高顧問」も朝鮮半島系の人物で、その一方で西武は税金を払わないよう経理上の操作をし、義明個人は「世界一の金持ち」として『フォーブス』に取上げられたこともある。
「義明さんは大物だよ。われわれがゴルフに行くと、何人連れていってもタダでやらせてくれて、プリンスホテルに泊まらせてくれるよ」と元首相の小渕恵三(故人)は言った。
そこで「義明さんがそうした待遇をするのは、早稲田大学出身同士という親しみからでしょうが、何か陳情された時断れないでしょう。企業人が金を出したり、便宜をはかるときは、必ず下心があるものですよ」と言葉を返すと、まだ40代後半だった小渕は、意味が飲み込めないようだった。

 こうした義明の魂胆を見抜けないノー天気な政治家らは、そのパーティーにプリンスホテルを利用する。'98年10月、「高輪プリンス」の“さくらタワー”開業記念パーティーには1万人ほど招待された。
 その中には羽田孜、森喜朗、竹下登(故人)、村山富市ら総理大臣経験者から、義明と"親密"と噂のある沢口靖子をはじめ芸能人、マジシャンの引田天功、そして義明と同様に、「プロ野球再編問題」でヒンシュクをかった『読売』のナベツネこと渡辺恒雄もかけつけていた。

 その記事の中に「かつて義明は、彼の長男に天皇家の長女・紀宮妃を嫁にもらうべく画策した、と某週刊誌が報じたことがある」と書かれている。これが事実だったとすれば、"堤家"は日本の"皇室"の財産を収奪し、長男を皇室と結びつけることによって堤家の過去の悪業の数々と、血のルーツを隠ぺいしようとしたのだろうか。

 人間にとって、その血のルーツがどこにあろうとこだわるべきでないが、“堤家”の“皇族”に対する執着にはただならぬものを感じる。


右上に「記載事項略ス」とある不可解な謄本。誰から康次郎は生まれたのか分からない

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