―シリーズ西武― 西武と堤義明の“悪業”を暴く <28>

“盗っ人猛々しい”堤兄弟の株所有権の訴え

 昨年10月13日「有価証券報告書」の“虚偽記載”の責任をとって義明は「西武グループ」の全役職を辞任し、その記者会見で、マイクに顔がぶつかるほど頭を下げた。それからというものは、マスコミの前から姿を消していた。しかし一部の週刊誌には、今年1月下旬、都内の病院での義明のうつろな表情を撮っていた。

  
『週刊新潮』が掲載した義明の“憂姿”


 その週刊誌には「カリスマはこの時肌着腰巻、そしてスリッパという出で立ち。左腕には点滴の針を刺し、すり足で歩く表情で、なんとも弱々しい」というキャプションがあった。

 こうして義明が逮捕され、実刑を受けそうだとの観測も出てきた2月半ごろ、義明の弟である「豊島園」社長の堤康弘が、またその下の堤猶二も訴訟を起こし、元セゾングループを率いていた堤清二も義明逮捕の直後に訴訟を起こした。堤義明とは腹違いの清二が東京地裁に起こした訴えとは、株の持ち分を確認することで、「コクドの株の大半は堤家の財産だ」といい、「コクドグループ」27人の役員を相手取っている。

 
        今まで“脱税”してきて、ここで“株主”を主張するのは虫がよすぎるよ

   
         2005年3月6日『朝日新聞』より

 この「コクド」株について記者会見をした康弘は、「経営改革委員会」(諸井虔委員長)は、株の所有実態が不透明な状態のままコクドの株主総会を開くのは、株主の権利の侵害に当ると主張し、清二の方は株の3割を「自分の持ち分」と主張している。

“盗っ人猛々しい”とはこのことで、“偽名株主”を40年間も継続させてきて、それが“相続税対策”と知りながらここまで放置していて、義明がドブに落ちた犬のようにマスコミに叩かれ、そのカリスマ性を失うとみるや「コクドの株はオレのものだから返せ」だって。

“仕置人”はあまり品が良くないため少々口汚くののしると、「テメエら、相続税対策なんていうけれど、清二や義明らが康次郎の遺訓を守った“脱税”じゃねのか。その脱税指南が広島国税局長時代の山下元利じゃねえか。それで康次郎の票田を山下元利に継がせることになって山下元利は当選して代議士になったというのに、今更株を返せというのは、何十年も“脱税”してきた者として国民に恥ずかしくねえのか。

 もともと5男2女に公平に分け与えられるべき資産を、義明に集中させることを認めてきたテメエらが、今さら虫がよすぎやしねえかい」

   
    “義明”が逮捕されてそんなに嬉しいの清二さん

詩人だ作家だと文化人の仮面をかぶっている清二の本性を“仕置人”は知っている。いずれこのシリーズの後半で暴露していくが、この清二は、どれだけ義明に泣きついて応援してもらったことか。ともかく長年にわたって、堤家の“脱税”を黙認してきたことの責任は、この度株の相続権を主張して訴えた4人ともが負わなければならない。

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