| ―シリーズ西武― 西武と堤義明の“悪業”を暴く <17> | |
あの横井英樹が「西武鉄道」株買い占め 「呆れ果てて開いた口が塞がらない」とはこういうことを言うのだろう。「有価証券報告虚偽記載」で問題になり、いまや「管理ポスト」に入った「西武鉄道」に続いて「伊豆箱根鉄道」、「近江鉄道」も同様の「虚偽記載」が発覚した。 「近江鉄道」社長の中嶋敏夫は11月1日の記者会見で「法令違反に気付く社内体制が欠けていた」と謝罪したが、その会見で「慣例で役員が株式を所有していると聞き、そういうものかと思った」とも述べた。法令と相違しているのに「慣例だと思った」とは企業人として失格だが、そうした違法行為に疑義をさし挟むことができない体質だったのだろう。 ところで、去る11月14日付『朝日』に、過去にあの“貧乏エビス”の横井英樹に「西武鉄道」株を大量に買い占められたことに触れた記事が出ていたが、横井から株の買い戻しをする「売買交渉は東京都内のプリンスホテルで行われ、コクドの取締役と横井元社長、仲介人としての大物右翼など数人が出席した。 横井元社長が株の代金を現金で支払うよう要望したため、テーブルの上にはコクド側が用意した数億円分の現金が置かれたという。交渉は長時間にわたった後、横井元社長が現金を一枚一枚数えるなどして確認したため、朝から始まった交渉は夕方までかかったとされる。」と記されてあるが、現金が持ち込まれたのは“交渉”が成立してからで、金額も数億円などではなく25億円だったと聞いている。 横井は、先代堤康次郎が他界して5年ほどたった1969年後半から「西武鉄道」の株を買い漁り、当時「西武鉄道」副社長だった義明の異母兄である堤清二に「株を買い集めたが買い戻す気はないか」と買い戻しをもちかけたのが70年7月。当時義明はまだ36歳で、7つ年上の清二との間で、西武グループを分割統治する前兆はあった。 そうした時期だっただけに横井は近いうちに清二と義明との間に内紛が起きることを察知し、「おもしろい」と睨んでの株買占めだった。この時のことを清二は「あんな奴、靴をぬいで張り倒してやりたかった」と親しい者に話していたことから、よほどきわどい話のやりとりがあったと推測することができる。 |
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![]() この当時の堤清二 |
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