| ―シリーズ西武― 西武と堤義明の“悪業”を暴く <12> | |
音をたてて崩れゆく「西武城」堤義明の末期症状 このシリーズを掲載している途中に、堤義明が突然「西武グループ」全役職を辞任する記者会見が行われた。“西武ウォッチャー”として30年書き続けてきた仕置人にとっては、溜飲が下がる思いだが、その一方で、40年前から90パーセント近い「西武鉄道」株式をグループで所有して株の高値を維持し続けてこれたことが不思議でならない。 ちなみに10月初旬の「西武鉄道」の株価は1,000円を超えていたが、他の「京急」「小田急」「東急」などは600円を割っていた。ところが10月22日現在の「西武」終値は535円で2分の1に暴落している。したがって、これまでのように高い株価を維持することができなくなるだけでなく、「管理ポスト」に置かれていることから上場廃止になる可能性だってある。 堤義明の記者会見のあと、連日のように新聞、テレビ、週刊誌が仕置人を訪ねてきた。そこで聞かれることは「40年前からだというのですが、どうして今まで表面化しなかったのか」ということ。腹の中では「マスコミの怠慢だろう」と言いたいところだが、40年前といえば昭和39年のことであり、先代堤康次郎が死去した年で、清二と義明の“兄弟”に遺産相続があった。その遺産相続の一つに株式の相続があり、株式を他人名義に分散することによって課税を逃れた、と推測することができる。 そうした“脱税指南”を山下元利が行い、山下元利は先代康次郎の選挙地盤を引き継いだ、ということは前記した通り。それにしても、義明の独裁ぶりは一般庶民からかけ離れている。その庶民感覚とのズレが、他の多くの墓地の上をヘリで飛び、砂ぼこりを巻き上げての離着陸をさせ、霊の安眠を妨げ、ここに総会屋につけ入るスキを与えた。そして総会屋に現金を与えないで、土地取引に見せかけた“利益供与”で今年3月に義明は「西武鉄道」会長職だけを辞任したものの「西武鉄道」のガサ入れで異常な1100人分の株券リストが押収された。その株券名義に捜査当局が当たったところ、名義人でありながら、株券を所有していなかったことから義明は追及され、「コクド」に株券が管理されている事実から証券取引法に反した規則以上の、保有株が問題となり、それを慌てて義明本人が、懇意な企業に引き受けさせた。 これらは仕置人の推測を交えてのものだが、少なくとインサイダー取引に当たることを進言する側近もいなかったことは、すでに義明は、独裁者が往々にして辿る“裸の王様”だった。 |
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