地域住民の抗議に荏原警察署長、同署地域課長、駐在巡査の3人が町会の集まりに参加したのが昨年9月29日。その時の説明は<パトカーの駐在スペースと事故自転車・事故オートバイ等の保管場所もとれないなど、業務に支障をきたしている。・・・新駐在所用地として品川区小山7−12−3に平成13年に用地を確保、購入した。多くの混乱を防ぎたかったので予め通知しなかった。>とは荏原警察署側の言い分。
これに対して地域住民側の言い分は、犯罪抑止、摘発に必要不可欠な存在で、生活に安心と潤いをもたらしている。それをどうして移転させるのか。また、犯罪が増えてきたら責任をどうとるのかと不安を訴える声があった。“洗足駐在所”は昭和3年に設置されて80年もの間“駐在さん”と呼ばれ親しまれてきた。それが住民に一言の説明もなく移転させてしまうというのは“人情”も“ルール”も無視した非民主的な昔の「オイ、コラ」警察を彷彿させる。
「すでに用地も取得している」と言う発言に驚いた地域住民は、地元選出都議会議員の田中豪都議に現状を訴えた。すると田中都議に「荏原警察管内以外に署名簿を持ち込まないように」とクギを刺されたと町会役員はいう。そこで田中都議に対して不信感をつのらせていたが、その後何の音沙汰もなく過ぎ、しばらくして「話し合いの場をもうける」と言ってきた。住民らは去る1月30日、今度は署名簿を持って警視庁施設課の“洗足駐在所”に移転反対の“請願”を行ったが「土地も取得してあるし、19年度予算がつけば建設にとりかかる」ととりつくしまもなかった。
“駐在所”は地域住民の安全を守るためであり、住民のための“駐在所”である。しかも用地代も建設費も都民の血税が注ぎ込まれる。それを「決まったことだから従え」というのは本末転倒だ。撤回すべき発言だろう。 |

現在“駐在所”のある地域は住宅が密集しているが
移転予定地は高級住宅街で、各自のセキュリティは万全
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この移転を地域住民が初めて耳にしたのは昨年10月。「小山洗足町会」は約420世帯で、1020人が反対に署名している。この地域の住民は「無視された」と怒っている。
当初“駐在所”巡査は「子供が大きくなったので官舎が狭い」「地主から土地を返還するように言われて困っている」「パトカーの置き場が無いから」などの理由をあげていたが、 住民が地主に確認したところ「(土地を)返してくれと言ったことはない。パトカーの置き場所なら駐在所の裏の駐車場を提供してもいい、と言ってくれました」と町会役員は言う。
善良な地域住民を権力で押さえつけてしまうのは民主的ではないし、事前に告知しなかったのはルール違反だろう。
なお、この“反対請願”に誠意を見せなかった田中都議は、かつて選挙運動を手伝ったウグイス嬢とラブホテルから出てくるところを写真に撮られ夕刊紙に掲載された石原知事の“秘蔵っ子”だった。 |

“駐在所移転”に反対する住民の陳情を無視した
石原知事の“秘蔵っ子”の田中豪都議 |