筑波大学ドイツ人教授夫妻の異常な店子苛め!

 借家人の居住の安定を図るための「借家法」が廃止され、92年に「借地借家法」が施行されてから借家人の“店子”には厳しい仕打ちが多くなっているが、この筑波大学ドイツ人教授夫妻の立ち退かすための嫌がらせは度を越えたもの。なかでも監視カメラを2台も取り付けての“立退き訴訟”はプライバシーの侵害の要素も含んでいて、“訴訟”は控訴審で和解したが、その異常ぶりとは・・・。


筑波大学長 岩崎 洋一

 筑波大学の中央図書館

 「立ち退き料なんて10円だって払いたくない」という“家主”と「立ち退かせるためにウソ八百を言い、あらゆる嫌がらせで強引に追い出そうとしている」という“店子”との裁判は東京地方裁判所で争われていたが、一審では“店子”が敗訴し、東京高等裁判所に“店子”が控訴して昨年12月に和解したもの。
 鉄筋造で地上3階立てのうち2階と3階を借りていたNという“店子”の女性は、その屋上にも観葉植物を置き、小さな物置を設置した。
 これに対して“貸主”の筑波大学のドイツ人教授夫妻は、「屋上まで貸した覚えはない」ということから3階から屋上へ上がるドアの“鍵”が争点として重要なポイントとなった。

 1ヵ月25万円という港区東麻布1丁目で地下鉄大江戸線赤羽橋から5分の住宅街で、ドイツ人K・C(1949年生まれ)は平成元年から筑波大学教授として勤務、妻のK・MはNHKのドイツ語通訳をしている日本人女性だが、詳しくは「NHK情報ネットワーク」の「バイリンガルセンター」に登録しているフリーの通訳。そしてこの夫妻は、建物の1階をギャラリーとして絵画などを展示している。
 こうしたことから“夫妻”は、自分たちの住居として使用したくなったことから2階と3階部分の立ち退きを強要していた。


監視カメラを2つも設置して“店子”を監視

 平成11年7月から8年間ドイツ人大学教授夫妻から“店子”として居住していたN子は銀座で小じんまりとしたクラブの経営者。
 “家主”の教授は1972年に日本人女性のM子と結婚して平成2年ごろから日本に住んでいる。平成10年には3階建てのビルを買い求め、そしてこのビルの2階、3階部分(約91平米)をN子と1ヵ月25万円で賃貸契約を結んだものだった。

 平成11年7月1日から、13年、15年と契約更新し、17年の更新間近になって「屋上部分を明渡せ」との訴訟をドイツ人教授の妻の名義で東京地裁に起こした。
 “店子”のN子にしてみれば、それまでは屋上へ昇る仕切りドアの鍵も契約時に渡されていることから、屋上に物置きを設置、鉢植えを並べ、犬を飼うことも了解済みだった筈。
 しかし“店子”は「7年も8年も使用し、犬を飼っていることも知っているのに、平成17年の更新直前に気づいたなんてことないでしょう」と憤慨する。それからの嫌がらせは、目に余るもので、親せきや友人らの出入りも監視カメラなどで監視、「出入りをするな」と暴言を吐く。またドイツ人教授は、女性の一人住まいの“店子”の入浴直前の無防備なところに強引に入り込み、屋上に上がってカメラで写真を撮る。




 “店子”の部屋のドアや周りに7枚も張り紙をしたこともある

 “家主”の夫妻は、2階の一部である小さな部屋に住居していたことから、ドアの開閉や咳ばらいなどの嫌がらせ、張り紙を何枚も貼り付けたり、チャイムを何度も押し、インターホンをとると大声でわめき散らす。また自転車による床の汚れはもちろん、了解を取って飼っていた犬(ボストンテリア)に対しても「犬が吠える。臭い」などと悪意に満ちたクレームをつけられたという。



“店子”の入り口のドアの上にも“監視カメラ”を取り付け、部屋への出入りをチェックする“異常”さ

1階はギャラリーに使用し、家主は筑波に住居。2階と3階は店子に貸し、家賃を25万円とっていた

 その犬の両方の眼球が突出して失明しているが、N子は「獣医さんには、外的な衝撃によるものとしか考えられない」と言われたと言う。

家主と店子とトラブルが始まってから「犬が臭い」とか「吠え声がウルサイ」と店子に因縁。ある日帰ると飼い犬の眼球が飛び出していた。現在は失明している(首には、プラスチックのカラーで障害物を避けるための器具が巻いてある)。

 N子が被告人として裁判所に代理人弁護士を通じて提出した原告の「通知書」には、タバコの吸殻の件も記されている。
 N子は「ケントなど私は吸わないのに、ケントの吸殻が落ちていたと写真にまで撮って裁判所に提出してるんです。DNA鑑定でもしてくれればよかったのに」とN子はいうがそれをするほどこの“家主”はバカではない。


「タバコの吸がらを捨ててあった」と写真まで撮っている。“店子”は「私は外で吸いませんし、もちろん自分の部屋に入る階段には捨てません」という。(家主が裁判所に提出)

 取材の電話を入れると原告であるA子は「この電話番号は誰に聞いたのですか」というから「それは言えません」と答えると「それなら私も取材に応じません」と電話を切ってしまった。
 結果的には50万円で立ち退かせることができたドイツ人教授夫妻だが、こんな後味の悪い“立ち退かせ方”をしてでもドイツ人教授夫妻は手をとり合って喜んでいることだろう。


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