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「土地乗っ取りだ」と書かれた西田議員の“疑惑”
『週刊新潮』(07.10.11)で<「土地乗っ取りだ」自民・西田議員を訴えた「痴呆老人」遺族>とのタイトルで、去る7月29日の参議院選で初当選した西田昌司が、認知症老人の土地を「・・・今の時価で約10億円相当分を買い取っていました」(相続人)などと書かれていた。
認知症老人は中谷正敏といい、不動産会社「ムッターフーズ」を経営していたが、昨年5月に78歳で死亡している。今回の訴訟は、正敏の実妹で相続人である川島勝子が原告で、正敏個人の物件への訴訟を起こしたもの。「ムッターフーズ」の所有物件についてもこれから訴訟を起こすということだが、西田が買い取ったと称する土地の場合はすべて司法書士の“保証書”による売買で、西田は「依頼されて買った」と言い、「中谷さんとお会いしたのは平成14年ごろだったと記憶していますが、痴呆症のようには見えませんでした」と『週刊新潮』で述べているが、正敏のカルテには、平成12年3月にはすでに認知症の進行抑止剤が投与されていたことが記されている。
ちなみに“保証書”による土地の売買は、当時詐欺事件に悪用されるケースが多発したことから、現在では廃止されている。

「正敏」の会社や個人の土地が相続人らの調査によって確認されたが、この他にもまだまだあるという(赤枠が西田関係)
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“仕置人”はこの件で昨年12月7日と12月22日の2回取材に訪れている。その1日目の時は、西田(当時京都府議会議員)はやはり『週刊新潮』でも述べているように「依頼されて買いました」と言った。そして「中谷は、なかなか狡賢い人で、自分に都合が悪くなるとボケたふりをするんですよ」とも言った。そして「アルツハイマーだとは知らなかった」とトボケてみせた。
この度の訴訟ではまだ被告ではないが、「京都府立大学」名誉教授で、正敏の主治医だった中島健二(正敏から土地を取得した人物・詳細は後述)という医者がいる。この医者が平成12年3月6日、正敏にアルツハイマーの進行抑止剤“アリセプト”を投与していた。
そこで“仕置人”は「中島健二という中谷さんの主治医だった医者を知っていますか」と聞いた。西田は「一度手紙を貰ったことがある」と答えた。
2度目に西田に会った時は、相続人の川島勝子と2人の息子を同行した。すると西田は中島と面談したことがあると前言をひるがえした。このことに“仕置人”が抱泥する理由は、西田が土地を任意売却で取得した時点に正敏が認知症であることを知っていたかどうかを確認するためだった。
西田が中島と会った理由は、中島が正敏から買い取った、という土地に建てた家の一部が建築基準法違反と京都府に指摘され「是正命令」が出たことがあり、それの相談を受けたことがあったことを自ら話してくれた。当然中島は図面を西田に見せて“お願い”し、議員の立場で西田は“努力”して解決したという。
“仕置人”は「じゃあ、西田さんは、中谷正敏さんが認知症だということを聞いていたんじゃないですか」と尋ねると「それは知らなかった」とこれもまた否定した。

42億5000万円の融資を受けた時期と同時期の「任意売却」
「ムッターフーズ」は、平成10年10月20日に旧「日本長期信用銀行」から26億円、それから40日ほどたった10年11月30日に同じ旧「日本長期信用銀行」から4億円、同11年3月31日に「幸福銀行」から5000万円、同11年4月30日に「京都みやこ信用金庫」から12億円の融資を受けている。そして、その直前の平成10年7月3日に「(有)都大路」(竹内節男社長)が設立され、同年9月25日には、西田昌司が「(有)藤清」を設立した。そして翌年5月25日には、この両者が京都市左京区岩倉や西九条川原城町にあった「ムッターフーズ」の土地を同日に任意売却による不動産取引で買い取っている。
「(有)都大路」社長は、正敏の中学時代の同級生だが、「都大路」が買い取っていた西九条川原城町の土地の所有権を、平成16年に西田の「藤清」へと移している。

西田はこの「藤清」を設立して正敏の土地を任意で買い取った
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「RCC」(債権回収機構)から、他社へ債権を売却したことの通知が、自称後見人の元へ送られてきたものが相続人の川島勝子に転送され、42億5000万円の融資を受けていたことがわかったのだが、「債務超過に陥っていた」(『週刊新潮』の西田のコメント)「ムッターフーズ」に金融機関がこれほどの資金を融資するわけがない。何を担保に融資が実行されたか分からないが、これなら西田らに任意売却で土地を処分しなくてはならない状況ではなかったのではないか。
しかし、「ムッターフーズ」に合計42億5000万円を融資した4つの金融機関は、すでに合併したり倒産したりで、これは裁判の中で真相が判明するだろう。
相続人の川島勝子は「西田議員の藤清の設立と兄の土地を西田議員が買った時期、そして40数億の融資がほぼ同じ時期です。兄が知らないうちに、会社の事務員と西田議員らが司法書士と組んで何か仕組んだとしか思えないんです」と語っている。

「正敏」の中学の同級生も「都大路」を西田より2ヵ月半ほど前に設立、「ムッターフーズ」の土地を西田と同じ日に任意売却で買い取り、数年後に西田に売却している
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